ドラゴンズの応援歌が自粛される件
こんばんは。みそじる(しゃとろん)です。
今日まとめサイトでとあるニュースを見かけました。野球チーム「中日ドラゴンズ」で使用されている応援歌の「サウスポー」が自粛されるというものです。
なんでも、「子どもも観戦する中で、選手を“お前”と呼ぶのはいかがなものか」という“ご意見”があったため、自粛する運びとなったとのこと。
【重要なお知らせ】
— 中日ドラゴンズ応援団 (@dragonsouendan) July 1, 2019
この度、当団体で使用している「サウスポー」について、チームより不適切なフレーズがあるというご指摘を受けました。この件について球団と協議した結果、当面の間「サウスポー」の使用は自粛させて頂くこととなりました。
皆様には何卒ご理解、ご協力の程宜しくお願い致します。
このニュースをみて、私はまっさきに「図書館戦争」を思い浮かべました。
有川浩の著作「図書館戦争」。出版物に対する“検閲”が激化している世界で、図書館の理念を尊重し、本を守るために戦う図書隊員たちの物語です。
この作品の主人公が図書隊に入ろうと志すきっかけとなったのが、絵本に含まれる”こじき”という表現でした。その絵本を読めば”こじき”という表現が侮蔑的・差別的な意味で使われているわけではないとわかるのに、単純に”こじき”という言葉だけで強制的に検閲対象にされてしまう。そんな理不尽さから救ってくれた図書隊員へのあこがれが、主人公の入隊動機となるのですが……。
コレによく似ていると感じました。だってコレ、“応援歌”ですよね? “お前“という言葉が悪い意味で使われているわけではないと、ちょっと考えればわかりますよね。むしろ考えなくてもわかりますし、邪推するほうがどうかしてると思います。
「子どもも観戦する中で、選手を“お前”と呼ぶのはいかがなものか」
その子供に「この“お前“は悪い意味で使われているんじゃないよ」と教えることこそが教育であり、親(あるいは周りの大人)の役目なんじゃないでしょうか。
それに自分で気がついて、考える力を育むことが、子供にとっての成長なんじゃないでしょうか。
思考停止して、目に入らないように遠ざけて、それが本当に子供たちのためになるとは私は思えません。
こんな骨董無形なことを言い出す人はいつの世にもいると思うので殲滅することは出来ないと思いますが、そんな馬鹿げた言い分にも配慮せざるを得ない「言ったもん勝ち」な空気はどうにか払拭されればいいですよね。
「うるせぇよ、バーカ!!」と一蹴できたら楽なんでしょうが……(笑)
おしまい!